投資信託のメリット

分散投資によるリスクヘッジの方法は、いろいろなものがあります。例えば株式投資では、規模別(大型株、中型株、小型株)の分散や、株価別(低位株、中位株、値がさ株)の分散も有効なのです。
転換社債投資では、株式的色彩の強い銘柄と債券的色彩の強い銘柄への分散投資が考えられますし、債券投資においては、期間別、クーポン別の分散投資などが有効な方法なのです。
分散投資によるリスクヘッジにはいろいろな方法があるのですが、投資信託とは、これらの分散投資の方法をさまざまに組み合わせて極力リスクヘッジをしつつ、より高い収益を追求していく金融商品なのです。
有利性から単に見るならば、個別銘柄に直接投資した方が、うまく当たった場合には、短期間で大きな利益をあげられるのですが、見通しがはずれた場合には、逆に大きな損害を被るこ
とがあるのです。実際、一時的に儲かったとしても、結局トータルしてみると損をしているという投資家が多いのもこのためなのです。投資信託は、このようなリスクを回避するために分散投資を行っているのです。
一般投資家も、証券投資で安定した好収益を得るためには、分散投資が必要であるということは、判っているのですが、本格的に分散投資を行うためには、多額の資金を必要としますし、専門的知識も必要とするからなのです。
一般の投資家にとって多種多様な銘柄を管理し運用することは、なかなかできることではありませんので、この点も投資信託のメリットであるといえます。