投資信託の伸び悩み

銀行はこれまで顧客に対して預金から投資へと資金の流れを進めきて、幅広く顧客との信用を元に業績を伸ばしてきたのだが、世界的な金融恐慌以来、顧客に対してリスクの高い投資信託を進め辛くなってきているようだ。ここのところ各銀行の取り組みでは顧客ニーズをくみ取る組織の構築を行ったり、新しい金融商品の開発などに力を入れ始めたのだ。なんでも銀行が取り扱う投資信託の資産残高が2007年10月には61兆円を超えていたというのだが、なんと今年の3月には39兆円まで落ち込んでしまったというではないか。銀行にこれまで顧客に対して預金以外の選択肢として投資信託を進めることで、手数料収入が見込め魅力的な金融商品だったのです。ここに来て金融危機の影響から方針転換をすべく利回りが良くリスクが少ない金融商品の開発を迫られているのだ。

ETFの人気

ETFは、日経平均株価やトピックスなどの株式指数に連動することを目的として運用されるている投資信託なのですが、ETFは手数料が通常の20〜30%も安いので人気があるのです。
普通の投資信託ですと、支払手数料は、年1%〜1.5%なのですが、ETFの場合は、0.3%〜0.5%だからです。
ETFの手数料が安いのは、裏づけとなる資産を直接取引する必要がないために、ETFの証券のやり取りをするだけで済みますので、運用のためのコストが少なくて済むからなのです。
一般的な投資信託の手数料は、投資家からの資金に応じて、対象となる資産を取引しますが、資産を取引する場合には、小口であれば買い付け手数料が割高になるために、投資信託を運営するためのコストが高くなってしまうのです。

投資信託の毎月分配型の判断材料について

毎月分配型は、毎月決算を行い利益を分配していきますので、月々の運用内容の情報が判断する上では重要なものになってきます。毎月分配型を判断していく上で、分配金の情報がホームページでどれだけ早く開示されるかという「速報性」が大事になってきます。
それと、分配金の要因分析が詳細に解説されているかといった見方で、分配金の要因分析などがわかりやすさや、組み入れ通貨や組み人れ銘柄が明記されているかといった情報のわかりやすさが重要で、月次だけでなく週次レポートがあるかどうかの情報の頻度が重要です。市場全体が下落した時などの緊急時に素早くレポートなどでフォローしてくれるかどうかも重要な判断材料となります。
投資信託を判断していく上でコストも重要な判断材料となります。コストには、買う時にかかる「販売手数料」、保有中にかかる「信託報酬」、売る時にかかる「信託財産留保額」の3つがあります。目論見書などに明記されている「実質の信託報酬」に監査報酬などを加えたコストを判断します。
騰落率はすでに信託報酬を差し引いた成績ですので、投資信託の運用内容の善し悪しを騰落率を見るのですが、長期で見た場合、信託報酬のコストが重要な項目となってきます。

上場投資信託(ETF)が過去最高レベルに到達

上場投資信託(ETF)なのだが、世界最大のETF提供会社のバークレイズ・グローバル・インベスターズによると、取引高が史上最高レベルへと急増したというのです。
ETFの取引高の急増の背景には、投資家がETFを利用することで、市場の環境に左右されず、簡単に投資判断を実現することができるからなのです。投資家は、現在のポートフォリオから株式の個別銘柄の保有リスクを軽減するために、ETFによって長期的なインデックス・エクスポージャーへとシフトしています。ちなみにエクスポージャーとは、投資家の持つポートフォリオのうち、価格変動リスクにさらされている資産の割合のことです。
投資の専門家は、ETFへのシフトは透明性への資金の逃避と見ています。投資家とアドバイザーが、ポートフォリオ・リスクを理解しリターンを得ていくかということを行っているからです。
投資家がETFを透明性と分散化、取引の流動性と柔軟性という点から選択されていて、ETFの利便性が重要視され、ますますETFによるポートフォリオの再構築が行われていくというのです。
ETFは、税効率性や高い流動性などの利便性が含まれていて、取引の柔軟性やアセット・アロケーションの変更を速やかに行うことができ、大型から中型、小型株といった規模別インデックスやバリュー株やグロース株といったスタイル別のインデックスによって、多くの分散投資の選択肢が広がるという点が選択されている理由のようです。

投資信託の分配型の沸騰率について

毎月分配型の投資信託も、投資信託の運用の評価は「騰落率」で判断します。騰落率とは、一定の期間でどのくらい上がったのか、下がったのか、上下の変動率をパーセントで表したものです。分配型を評価する場合は、その期聞に支払われた分配金を基準価額に足し戻して、分配をせずに再投資したものと仮定した「分配金再投資の基準価額」で計算します。分配型は、分配のたびに分配金の額だけ基準価額が下落してしまいます。
騰落率は、投資対象が同じ投資信託同士で比べなければ意味がありませんね。例えば、債券型と株式型の騰落率を比べても、値動きもリスクも異なる資産なので運用の善し悪しは判断できません。

投資信託の毎月分配型の分配スタイルについて

毎月分配型の分配スタイルですが、一口に毎月分配型といっても月々に分配される分配金の水準は、投資信託によってまちまちなのです。分配金の出し方には、主に3つのスタイルがあります。「グローバル・ソブリン・オープン」のように、毎月一定額の分配金を払う「一定型」というものがあります。支払い額を6カ月に一度や1年に一度変えることはありますが、基本的には成績がある程度変動しても一定額を支払うスタイルです。一定型は比較的安定している債券の利息を分配金にする投資信託に多いです。
分配型には、「三菱UFJバランスインカムオープン」のように、月々の分配の額が異なる「変額型」というものがあります。月々の実績に応じて分配金の額を決定するので堅実といえます。
半年に一度や3カ月に、一度、ボーナスのように分配金を出す「ボーナス型」というものがあります。月々の分配は一定で、値上がり益が出たらボーナスとして分配します。3資産分散型の「ワンプレートランチ」は、3カ月に一度ボーナス分配を出していますが、成績悪化時にはボーナス分配を見送られることもあります。分配のスタイルは、投資信託の方針ですので良い悪いではありません。

投資信託の毎月分配型の収益について

投資信託の毎月分配型の収益についてですが、毎月分配型の利回りは、タイプによってまちまちですし、投資する資産によってリスクも性質もちがいますので、利回りが高ければいいというわけではありません。グローバル債券型の平均利回りが4.8%程度で、新興国の債券型ですと、それよりもリスクが高いので、平均7%くらいです。最近は世界中の市場が下落したため、騰落率がマイナスとなっているものが多いですが、長期的に見た場合にはプラスのものがほとんどです。
毎月分配型のグローバル債券型の分配金利回りごとの投資信託の本数と純資産の合計を見ますと、本数は利回りが4%台の投資信託が一番多いのですが、合計の純資産で見ますと6%台の投資信託が多くなっています。
世界的な債券の利回りはおよそ4%前後です。債券から得られる利回りで分配金を出すのが自然ですので、高い利回りを出す投資信託は、その分、基準価額が減っている場合もありますので、注意が必要です。分配金の高さだけでなく、どういう性質の資産に投資しているかで投資信託を選ぶと良いと思います。
毎月分配型のコストは、分配金を出さないタイプと比べて、特に高いわけではありません。信託報酬は、信託を運用するためににかかるコストですので、分配回数ではなく、投資対象によって変わってきます。例えば新興国に投資するタイプの場合などは、調査にお金がかかりますので、コストに反映されてしまうのです。