投資信託のベンチマークとは、投資信託の成績を測る基準値で、投資信託の成績がマイナスでもこの数値より下げが小さければ好成績ということです。
アクティブファンドの場合、運用するときにファンドマネジャーが「この指数に勝つ運用をしよう」と運用目標にするのがベンチマークです。
投資する株や債券の市場の指数が使われることが多く、ベンチマークがある場合は、運用報告書に明記されています。
日本株に投資するファンドであれば、TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価がよくベンチマークとして使われます。
TOPIXは東証1部の全銘柄、日経平均株価は日経225とも呼ばれ、日本を代表する225銘柄の株価指数です。
外国の株式で運用するファンドの場合には、各国の株価指数が使われます。
米国株では、S&P500やナスダック指数が代表的です。
新興諸国にも存在していまして、インド株には、センセックス指数やニフティー指数など複数の指数があります。
世界株ではMSCIワールドインデックスなどが有名です。
アクティブファンドは、ベンチマークを上回れば優れた運用と言えますし、下がったときでも下落率がベンチマークより小さければよいといえます。
一定期間のベンチマークとファンドの騰落率を比較すると、より細かくそのファンドの良し悪しがわかり、ベンチマークがあると、評価しやすいというメリットがあります。
アクティブファンドの中には、ベンチマークを設定するとそれを意識しすぎて逆に思い切った運用ができないということもあり、ベンチマークを設定しないファンドもあります。