投資信託の純資産総額とは

投資信託の純資産総額とは、そのファンドが預かっている資金の総額のことで、投資している株や債券などを時価で評価し、現金などもすべて足した数字のことです。

株や債券などの価格は、日々変化するため、純資産総額も毎日変化しています。

投資している株や債券の価格が上昇すれば、純資産総額も増加しますし、逆に株や債券の価格が下落すれば純資産総額も減少します。

純資産総額が変化する理由は、資金の流出入です。だれかが、新たにファンドを購入すれば、その分だけ純資産総額は増えますし、解約すればその分だけ純資産総額は減少します。

純資産総額は、通常2つの要因で、増加や減少を繰り返していますが、実はもう一つ純資産総額の減少にだけ関係する要素が分配金の支払いです。

分配金を出すのかどうかは、ファンドにより様々ですが、分配金が出るとその分だけ純資産総額は減少します。

純資産総額は、10億円以上が望ましく、それ以下だと運用が非効率になりがちで、突然、運用が打ち切られ償還されることもあるので注意しましょう。

投資対象の市場規模が小さい場合は、資金が集まりすぎると投資したくてもできない状況になり運用が悪化し、募集が停止されることもあります。