投資信託で新興国の株型は3年間で約3倍に成長

投資信託の成績に注目してみますと、投資信託を投資先別に分類し、そのタイプごとに3年間の騰落率が最も良いものがあります。

投資信託のタイプを見てみますと、インドやブラジルなど、新興国の株を主な投資対象とする「新興国の株」型で1位となったのは、中国や香港の約40銘柄に分散投資している「JFチャイナ・アクティブ・オープン」ですが、タイプの中で最もハイリスク・ハイリターンのため、大きな利益を狙える半面、状況によっては大きく損をすることもあります。

株式、債券、不動産の3つの資産に投資する「3資産分散」型では「財産3分法ファンド」が1位ですが、ローリスク・ローリターンのため、大幅な上昇が見込めない半面、損失も最小限に抑えられます。より安定的な運用を望むのなら、このタイプの投資信託を選ぶといいでしょう。

【投資信託タイプ別】

【日本の中小型株型】
小型ブルーチップオープン
野村アセット
国内株式が主な投資対象で、組み入れ銘柄数は157。東証1部上場銘柄が8割、その他が2割という配分で、業種別では、化学と電気機器が多い。年2回決算。

【日本の株全般型】
アクシア アクティブバリューオープン
T&Dアセット
企業の実力のわりには、株価が割安「バリュー株」を中心に投資している積極的な運用を行い、TOPIX(東証株価指数)より高い運用実績を目指している。

【新興国の株型】
JFチャイナ・アクティブ・オープン
JPモルガン・アセット
中国や香港の38銘柄に分散投資し、香港上場の中国本土の企業が5割強で、特に内需銘柄が中心です。

【グローバル株型】
新光ビクテ世界インカム株式ファンド(毎月決算型)
新光投資信託
ピクテ投資信託が運用する投資信託を2つ組み入れたファンドオブファンスで、電気、ガスなどの公益セクターの配当利回りの高さに注目し鍬丙を厳選している。

【グローバル債権型】
短期豪ドル債オープン(毎月分配型)
大和住銀投資信託
高格付けの豪ドル通貨建ての公社債などに投資し、安定した金利の確保を目指している。組み入れ銘柄数は88。

【2資産分散型】
三菱UFJバランスインカムオープン(毎月決算型)
三菱UFJ投資信託
海外債権7割で、日本株3割を目安に日本株を覗く世界主要国の公社債と日本の株式に分散投資している。

【3資産分散型】
財産3分法ファンド(不動産・債券・株式)毎月分配型
日興アセツト
債券50%、株式と
不動産には25%ずつを目安に分散投資している。国内株はインデックス型投信に投資し、純資産総額はトップ10で5位。

【グローバルリート型】
日興・AMPグローバルREIT
ファンド毎月分配型A(ヘッジなし)
日興アセット
豪州のAMPキャピタル・インベスターズが実際の運用を行っている。親会社は総合金融サービス会社。世界各国の証券取引所に上場するリートが主な投資対象です。

【国内リート型】
J-REITオープン
野村アセット
ベンチマークを設けず、東証上場41銘柄の平均を表す東証Jリート指数を参考にし、その指数を上回る成績を目指す。市況の動きに敏感に対応。

【エマージング債権型】
ビムコ・エマージング・ボンド・オープンAコース
(為替ヘッジなし)
三菱UFJ投資信託
米ドル建て債券に95%以上投資し、現地通貨建てのリスクは取らない。エマージンク債券が主な投資先のため格付けAA以上は2割ほど。