投資信託は、先進国の債券型が人気

投資信託の純資産総額が着実に伸びてきており、投資信託の人気がいかに高いかがうかがえます。

投資信託の純資産総額の推移は、2005年1月の時点では約25兆円でしたが、2007年10月には67兆円と、2.5倍以上に増加しました。

2008年初めにサブプライム問題が再燃したこともあり、一時的に純資産総額は減少しましたが、アメリカをはじめとする世界の景気減速感が漂う中でも、60兆円前後の水準をキープしていることから、投資信託への投資意欲の強さがうかがえます。

日本での注目が集まっているタイプの投資信託といいますと、6月末現在の純資産総額の上位10ファンド中6ファンドが、グローバル債券型に該当すること。一般的に、グローバル債券型とは主に先進国の高格付けの債券(ソブリン債という)に投資するタイプです。

人気を博している1位の「グローバル・ソブリン・オープン」は、5兆円超と2位以下を大きく引き離しています。

4位の「ダイワ・グローバル債券ファンド」は、北米、欧州、オセアニアへ均等に分散投資をし、高い分配金を目標に運用中です。

6~9位にも債券型のファンドが並び、低金利の日本を象徴するかのようです。

2位には「ピクテ・グローバル・インカム株式」という高配当株に投資するファンドが入っています。

3位は「マイストーリー分配型」と5位の「財産3分法」という安定志向の人に入気の分散型が入っています。