投資信託の運用の流れは

投資信託は運用会社に運用を委託しますので、投資信託の運用の流れや手法に関しては投資家の関与する部分が少なくなっています。

投資信託の運用について説明します。

投資信託の運用は、まず基本的な運用戦略を検討し、決定するところから始まります。

投資信託の運用の大抵の場合は、国内外の経済金融情報、各国の証券市場の調査や分析をベースにした投資環境見通しを策定するというスタイルを取ります。

次に、投資信託毎の運用戦略を策定します。
投資環境見通しを元に運営戦略を委員会で決定し、運用部に回すという流れです。

投資信託運用戦略に基づいて、運用部が実際に運用し、成果の是非が問われるということになります。

投資信託の戦略の決定、計画の策定、運用の実行、評価はそれぞれに部署を分け、一方的なワンマン体制にならないように、各々の分野として個別に扱う感じでやっていますので、各部門内部での連携や理解の程度が重要となってきます。

投資信託実行の際に用いられる運用手法には、いくつかの種類があります。
「トップダウン・アプローチ」といわれているマクロ分析を用いてポートフォリオ(分散投資された金融商品の組み合わせ)を構築する。
「ボトムアップ・アプローチ」といわれている個別の組入銘柄の選定を中心にしてポートフォリオを構築する。
「アクティブ運用」といわれている成長性や株価の割安感を重視したものをファンドマネージャーが運用の意思決定を行う。
「クオンツ運用」といわれている過去のデータを分析し、投資対象などを決定するものなどです。

投資信託運用の流れをある程度把握しておくことで、それぞれの投資信託運用上の問題点や得意分野が見えてきて、さらなる投資信託の選択肢に精度が活かされてくると思います。