不動産投資信託について

不動産投資信託は、投資家から集めた資金を不動産で運用し、不動産を売却や賃貸した時に得られる収益を配当金として投資家に分配するものです。運用する不動産は、主に商業施設やオフィスビルなどがありますが、最近では住宅や店舗への投資も増加してきています。

不動産投資信託には、会社型と契約型という2種類があります。会社型不動産投資信託は、投資家から集めた資金によって投資を行うことを目的とした投資法人を設立し、投資は投資法人を通して行います。投資法人は、価格や数量、銘柄、注文期間などを指定した投資口数を発行して、投資家から資金を調達します。利益が出ましたら投資家は、投資法人から投資口数に応じて分配金としてその利益を受け取ります。投資主総会における議決権も投資口数に応じて与えられています。契約型不動産投資信託は、信託銀行の信託勘定を利用した投資信託です。契約型には投資信託委託業者が運用の指図する委託者指図型と、信託銀行が独自の判断で運用する委託者非指図型があります。現在は、日米とも会社型が多く使われいます。

不動産投資信託の一般的な投資口数は公募されまして、証券取引所に上場されることになります。上場することにより流動性を高めることが出来ます。投資口数を購入するには、証券会社を通じて証券取引所に買い注文を出します。2001年3月に東京証券取引所において不動産投資信託市場が開設されました。現在、大阪証券取引所や名古屋証券取引所、店頭でも市場開設ができるように検討がなされています。