投資信託のフィデリティ社について

投資信託の基準価格とは1口当たりの時価になります。投資信託の時価総額は、組み入れている株や債券などの有価証券の価格の変動にともなって変化していきますが、基準価格の算出は、有価証券の価格の変動に、利息や配当金などを加えて資産の時価総額を算出します。さらにそこから運用にかかるコストを差し引いて純資産を計算して、それを1口当たりに換算して基準価格を求めます。基準価格は投資信託の買い付け代金や解約代金を計算するうえでの基準となります。

現在のところ、国内株式型のファンドの中で一番基準価格が高いのは、フィデリティの運用会社で扱っているファンドで、「フィデリティ・日本小株型・ファンド」です。2007年8月20日時点で、基準価格が16,266円になっており前日比で549円も上がっています。

フィデリティ・日本小株型・ファンドは日本の証券取引所に上場されている株式のうち、小型株を主要な投資対象とします。個別の企業分析により、比較的規模の小さい高成長の企業を選定して、利益成長性などを比較して妥当と思われる株価水準で投資を行ないます。選定の基準としては、市場平均に比較して成長力があり、その持続が長期的に可能と判断される企業ということになっています。

もうひとつ基準価格が18,125円(2007/8/20現在・前日比+493円)になっているファンドが「フィデリティ・日本バリュー・ファンド」です。両方ともフィデリティの運用会社が扱っているファンドになります。

フィデリティグループはアメリカの最大の資産運用会社のフィデリティ・インベストメンツを背景に、合理的な金融サービス会社として世界をリードしています。個人および機関投資家に対し、投資信託の運用や退職金プラン、証券の売買・株式投資サービスを直接または金融機関を通じて提供しています。投資信託においても注目されている運用会社のひとつといえます。