ベトナム投資信託の市場について

ベトナム投資信託の市場についてですが、現在ベトナムでは投資信託の資金を運用する投資ファンドが活発に動いている状況です。2005年下半期より、べトナム国内の金融機関が外資とジョイントして投資ファンドを設立しました。ベトナム国内最大手の保険会社バオベトは2005年11月に投資ファンド「バオベト・ファンド・マネジメント」を設立しました。そのうえ国営銀行のベトコムバンクはシンガポール企業との合弁で2005年12月に同じく投資ファンド「ベト・キャピタル・マネジメント」を設立しています。それぞれのファンドは、古株、国内系、外資系、保険会社系と4つに分類されています。

商品の銘柄のひとつに、ベトナム証券投資ファンドVF1が2004年11月よりホーチミン証券取引所に上場し、一般の銘柄に混ざって取引されている状況です。発行総額はかなり少ない金額で発行されています。これらのファンドは3分の1を上場および非上場株式、3分の1を9.2%の利回りになる10年-15年物の国債へ、残りの3分の1は短期の債券や現金を含む流動性の高い資産に分配して運用しています。

現在のベトナムの投資信託には、国内投資ファンドのように、ベトナム国内の社会から資本を発動するには実績が少なく、扱う金融機関もないようです。一方、海外の投資家から見ますと、ベトナムは投資信託の対象として注目度はとても高いのです。それぞれのファンド管理会社は、ベトナムがいずれ東南アジアでの屈指の経済の地域になると予測しています。

ただし、現在までのところ、ベトナムの証券市場が極端に小さく、証券取引の市場全体に関する情報も不足しているのが実情です。そこで、それぞれの投資会社は、上場企業以外にも投資をする目的やベトナムの発展に関し出資者達が抱いている疑念に答えるために、現地に事務所を設立して、市場を分析しながら投資を行っています。