投資信託の選び方ですが、長期の成績、直近の成績、運用会社、コストの4ステップがあります。
投資信託の選び方を判りやすく言いますと、投資信託の質を成績で見て、その投資信託を作った会社を運用会社で見て、コストを調べる、というのが基本です。
【長期の成績で選ぶ】
投資信託が同じタイプで比較し過去3年間の騰落率が高いものを選びましょう。
投資信託は、ある程度長い期間保有して、資産を増やすための金融商品なので、長期で見たときに成績がよいものでなくてはだめです。
短い期間の成績だけで見ると、特殊な要因で一時的に値上がりして、また値下がりしてしまうものもあります。
そのため過去3年間の騰落率を同じタイプの投資信託同士で比べて、高いものをピックアップしましょう。
【直近の成績で選ぶ】
投資信託の同じタイプで比較し直近1年間の騰落率が高いものを選びましょう。
過去3年間で長期的に安定した成績を残している投資信託を選んだら、次に見る条件は直近1年間の成績です。
長期でよい成績であることが大前提ですが、最近の成績がよいにこしたことはありませんので、成績が急落していないかどうかを見ておく必要があります。
現在の市場の動きにきちんと即した運用をしているかどうかが、成績に現れるからです。
長期の成績がよいもののなかから直近1年間の騰落率を比較し、高いものを選びましょう。
【運用会社の実力で選ぶ】
投資信託の同じタイプの運用に強い運用会社を選びましょう。
投資信託運用会社と一口にいっても、国内系、外資系、大きな金融グループ、独立系などさまざまです。
投資信託運用会社には、特定の地域や国に強い、債券に強い、など得意分野がある場合もあります。
規模の小さな運用会社の投資信託や、一見無関係に見える分野の投資信託でも、海外の優れた運用会社に運用を委託している場合もあります。
目論見書などで実際に運用している会社がどういう会社なのかを確認しましょう。
【長期コストが安いものを選ぶ】
投資信託は、持っている限り信託報酬が引かれ続けますので、信託報酬が安いものを選びましょう。
投資信託のコストは、3つに大別できます。購入時に販売会社に払う販売乎数料。保有中に運用会社などに払う信託報酬。売却時に払う信託財産留保額です。
信託報酬は、保有している限り一定の率で払い続けるもので、家賃のようなもので、信託報酬率が高いと、せっかく運用実績が高くても、その利益を享受できません。
投資信託で同一タイプのものは、信託報酬が安いものを選ぶのも大切なことです。